ドニャーナ国立公園(世界遺産登録:1994年、拡大:2005年)
アンダルシア地方のウェルヴァ県、セビリャ県、カディス県にまたがる地帯に、世界遺産に指定されているドニャーナ国立公園があります。
ここはヨーロッパ最大級の自然保護区の一つで、世界遺産登録地域の面積は54,252haにもなります。
公園の光景は季節ごとに様変わりし、訪れる時期によって全く異なる魅力をもっています。
ドニャーナ国立公園のある地帯には、元々はタルテッソス王国、伝説の都市アトランティスがあったという説がありますが、最も古い歴史で確認されているのは、この地域にローマ人がいたことです。
15世紀には貴族の狩猟場として保護対象になったため、一般市民が定住することは禁じられました。
そのため、手つかずの自然が多く残ることになったのです。
19世紀には学者たちがこの地に鳥類の卵やはく製を求めて訪れるようになりますが、1963年に生物保護区に指定されたことにより、国家レベルでこの地域の自然は守られるようになりました。
公園の名称が「ドニャーナ国立公園」になったのは1969年のことです。
この公園には、植物で900種類、哺乳類37種、鳥類では370種などが生息しています。
そして、古くから保護されてきたことから、地域固有種の動植物が何種類も生息しています。
ヨーロッパで「野生動物最後の楽園」と言われているドニャーナ国立公園は、スペインの自然を壮大なスケールで堪能できるところです。
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