サグラダ・ファミリア
バルセロナのシンボル的存在のサグラダ・ファミリアは、日本でも最も有名なスペインの観光名所だと思います。
着工から100年以上経った現在でも工事中であること、完成したら世界一大きな聖堂になることなど話題性の高い建築物です。
この作品に生涯を捧げたのは、バルセロナの建築家、アントニ・ガウディです。
正確にはガウディは2代目の聖堂主任建築士で、前任の建築家ヴィリヤールがサグラダ・ファミリアから下りたことでガウディが抜擢されました。
カトリックの大聖堂を手掛けるにはあまりに信仰心がなかったガウディは、サグラダ・ファミリアを通じて徐々に信仰心を深め、1914年以降亡くなる1926年までは、この聖堂建築以外の全ての仕事を断りました。
サグラダ・ファミリアが着工したのは1882年(ガウディが建築家に就任したのはその翌年)で、現在までに主要な外観部分及び内装は仕上がっていて、中の見学も可能です。
圧倒的な存在感を持つサグラダ・ファミリアは、カトリック建築物の中でもひときわユニークな造りです。
彫刻家が古典的で見事に彫りあげた多くの彫刻群もある一方で、各塔にはカラフルなモザイクで飾られた塔頂部があり、そこは宗教建築というよりもおとぎ話のような印象です。
ガウディは図面を残していないため、現在作業員は彼が思い描いたことを推測しながら作業を進めており、2026年には完成するとも言われています。
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