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ブルゴス大聖堂(世界遺産登録:1984年)

カスティリャ地方ブルゴスにあるブルゴス大聖堂は、セビリャ、トレドと並ぶスペイン三大聖堂の一つとして知られています。

その建築様式にはフランス・ドイツのゴシック様式が採用されており、随所にスペイン・ルネサンスの要素も見られることから、オリジナリティのある美しさを放っています。

ブルゴスの地に大聖堂を着工したのは、サン・フェルナンド3世と当時のブルゴス大司教です。

建設期間は、1221年~1567年と約350年にも及んでいます。

その間に建築家の顔ぶれが変わっていきましたが、一貫して豪華な装飾作業が続けらました。

着工当時の建築家は、フランス・ランス出身のエンリケです。

彼はフランス・ゴシック様式で建設作業を進めていましたが、15世紀にドイツの建築家ファン・デ・コロニア親子が建築に携わるようになると、フランボワイヤン様式(燃え上がる炎に似た装飾様式。後期フランス・ゴシック様式。)が取り入れられ、より一層装飾が豪華になりました。

そして、フランス・ドイツの建築様式を主軸にしつつ、スペイン・ルネサンス様式であるプラテレスコ様式(イスラムの空間感覚が取り入れられた、銀細工を想起させる様式)が用いられ、細かい浮き彫りを持つ繊細できらびやかな装飾が加えられました。

ブルゴスは「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」にも組み込まれており、聖堂には今も昔も変わらず多くの人が訪れています。

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