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サンティアゴ・デ・コンポステーラ旧市街(世界遺産登録:1985年)

スペイン北西部に広がるガリシア地方に、キリスト教三大巡礼地として知られるサンティアゴ・デ・コンポステーラ(通称=サンティアゴ)があります。

この町は、ヨーロッパでは中世以来、キリスト教巡礼者が最も集まる都市として知られています。

サンティアゴは、旧市街地全てが世界遺産に認定されています。

また、フランスとスペインのサンティアゴに至る巡礼路数か所も、世界遺産に登録されています。

サンティアゴが脚光を浴びるきっかけになったのは、9世紀初めに聖ヤコブ(12使徒のひとり)のものとされる聖遺物が発見されたことです。

キリスト教徒たちは、その上に聖堂を建立し、これが現在に至る聖堂の起源になります。

9世紀の改築を経て、1078年には大規模な改築が行われました。

新たな聖堂が完成したのは、1128年頃のことです。

この建物は全体的にロマネスク様式で仕上げられましたが、その後幾度となく増改築が行われたため、様々な様式のものが加わっていきました。

ですから、現在の大聖堂には、ゴシック様式、チュリゲラ様式などの部分もあります。

サンティアゴの大聖堂は、町を象徴するオブラドイロ広場に面していて、広場からは更に世界遺産になっている建築物に足を運ぶことが可能です。

サンティアゴは大学都市でもあり、巡礼の地、観光の地だけに留まらず、世界各地から様々な目的を持つ人たちが訪れる場所になっています。

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