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ルーゴのローマ城壁(世界遺産登録:2000年)

ガリシア州ルーゴ県にある都市ルーゴは、紀元前に古代ローマ帝国によって造られた町です。

この町にローマ人が侵攻したのは紀元前26年~12年のこと、新たに造られた町には「ルクス・アウグスティ」という名前が付けられました。

そして、ローマ属州ガラエキアの主要都市の一つとして発展します。

ルクス・アウグスティは、絶え間なく他民族の攻撃にさらされる危機に陥り、263年~276年には市壁が築かれました。

この市壁が、現在に至るまで保存されていて、2000年に世界遺産に登録されています。

この市壁のおかげで、数世紀にわたり、町は攻撃にさらされることなく、自衛に成功しました。

しかし、市壁の存在もむなしく、5世紀初頭にはスエヴィ族の侵攻に遭い、ローマ人が撤退し、町は衰退していきます。

その後も町は頻繁に侵略され、そのたびに地元民が奪還するという歴史を繰り返していましたが、1129年、ここにロマネスク様式の聖堂が建てられたことでキリスト教の巡礼地になり、町に活気が戻りました。

現存する市壁は、幾度となく侵略された歴史を感じさせないくらい保存状態が完璧で、欠けたところが全くありません。

そのため、西ヨーロッパで最も優れたローマ遺跡と言われています。

周囲2117m、高さ8~12m、幅4~7mの壁に見張りの塔が46箇所あり、これらが数回の改修を経ながらも古代ローマの姿そのままを伝えています。

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