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セゴビア旧市街と水道橋(世界遺産登録:1985年)

スペイン中部の都市、セゴビア。

この町の旧市街と、スペインで最大規模を誇るローマの水道橋は、世界遺産に登録されています。

セゴビアは12世紀頃から羊毛、織物産業などで急速に発展した都市ですが、古くはローマ人が支配していました。

標高1,000mという丘の上に街づくりをするため、紀元前1世紀頃、ローマ人はここに水道橋を建設しました。

長さ813m、高さ28.5m、128ものアーチからなる巨大なものです。

この水道橋は2万個以上の巨大な石を積み重ねたもので、重厚さと壮大さが伝わってきます。

ローマが支配した後、セゴビアはイスラム教徒の支配下に置かれますが、11世紀にはキリスト教徒たちが奪還に成功します。

セゴビアでは、スペインを統一したイザベル1世の戴冠式も行われ、中世においていかにこの都市が重要であったかがわかります。

旧市街の最も有名なスポットは、アルカサルと大聖堂です。

アルカサルは、ディズニー映画「白雪姫」でモデルになった城で、外観の美しさが人々を惹きつけます。

建物は11世紀に建てられましたが、1862年に焼失し、その後、再建されて現在に至ります。

大聖堂は「貴婦人」の異名を持ち、優雅な美しさで有名です。

着工が1525年、完成が1768年で、スペインゴシック建築の中では最も新しいものです。

セゴビアには中世の佇まいを残す教会が幾つもあり、町の景観の美しさを演出しています。

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