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カサ・バトリョ

カサ・バトリョは、繊維業で財を成したジュセップ・バトリョの所有する建物を改築した邸宅です。

バトリョ所有の建物は元々、非常にシンプルな造りではありましたが、生活の場所として機能していました。

しかし、隣に「カサ・アマトレール」という若手建築家による個性的で目立つ建物が建ったため、「より目立つ建物にしたい」ということでガウディに建築依頼をしたのです。

ガウディはその依頼に対し、元の建物の骨組みがしっかりしていたことから、改築という形で引き受けました。

とはいえ、外観が完全にリニューアルされたため、全く別の建物のように見えます。

そして、4階建の建物に地下室と5階を増築、階段や内壁の造り直しなどを行いました。

これだけ大々的に改装をすれば、新築並みの様変わりになります。

ガウディはバトリョのために家具も自らデザインしました。

こうしてできたカサ・バトリョは、地中海の鮮やかなブルーを基調にした外壁で、全体的に曲線を多用したことからガウディらしい個性溢れる建物になりました。

特に外から目立つのは、多彩なセラミックタイルの円盤でできた壁、骸骨をモチーフにしたようなバルコニーです。

このバルコニーがあるために、市民からは「骨の家」というあだ名までつけられました。

現在、この建物には1階にミュージアムショップ、2階にガウディ作の椅子があるカフェがあり、様々な形で楽しめる場所になっています。

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