スペインの世界遺産ナビ

アビラ旧市街と市壁外の教会群(世界遺産登録:1985年)

カスティーリャ・イ・レオン州にあるアビラは、グレドス山脈麓に広がる高原地帯で、スペインの主要都市の中でも最も高い位置にあります。

アビラには10世紀もの間壊されずに保存されている城壁があり、司教座が置かれた都市であったことなどから「城壁と聖人の町」と呼ばれています。

アビラには、イスラム教徒に占領された歴史がありますが、すぐにキリスト教徒たちが土地を奪い返しました。

そして、二度と侵略されないように、当時のアルフォンソ6世は頑丈な城壁を築くことにしました。

9年かけて1091年に完成した城壁は、全長2.5km、高さ12m、厚さ3mにもなるものです。

そして12世紀以降、アビラは目立って大きな侵略の被害に遭うことなく、城壁も残ることになりました。

町全体を壁で覆う「城塞都市」はスペイン国内に何箇所もありましたが、いずれも戦乱の中で破壊され必ずダメージを受けていました。

しかし、アビラの城壁は、奇跡的に11世紀のものがほぼ完全な形で残っています。

そのお陰で、アビラは中世初期の姿をそのまま残す、スペイン国内でも有名な古都になりました。

1120年にはローマ・カトリックの司教座が置かれ、それを機に教会の建設ラッシュになりました。

城壁内に宗教施設が収まらず、壁外にも多く造られました。

それらがまとめて歴史を伝えるものとして高く評価され、1985年に世界遺産に登録されています。

スペインの世界文化遺産

スペインの世界自然遺産

スペインの世界複合遺産