ボイ渓谷のカタルーニャ・ロマネスク様式教会群
ボイ渓谷は、カタルーニャ州北部、ピレネー山脈麓にある自然の美しいところです。
そして、そこにある9箇所のロマネスク様式の聖堂が2000年に「ボイ渓谷のカタルーニャ・ロマネスク様式教会群」の名前で世界遺産に登録されました。
カタルーニャ州はロマネスク様式の教会が多く、その数は1900以上になるといわれています。
その中で、特に自然と一体化した美しい景観を持つものが世界遺産を構成しています。
ボイ渓谷周辺地域は、11世紀から14世紀にかけて銀の生産により繁栄しました。
そして、そこで得た富を費やし、当時の最先端建築様式であったロマネスク式を取り入れ、次々に教会を建設したのです。
この建設ラッシュを今に伝えるものとして、教会のほかに渓谷沿いの宗教建築物の遺構、教会の壁画などがあります。
世界遺産を構成するのは、
- タウ集落のサント・クリメント聖堂とサンタ・マリア聖堂
- バルエラ集落のサント・フェリウ聖堂
- ボイ集落のサント・ホァン聖堂
- エリル・ラ・バル集落のサンタ・エウラリア聖堂
- カルデド集落のサンタ・マリア聖堂
- ドゥロのサント・クルク庵
です。
これらの教会は1日あれば全て回ることができます。
カタルーニャ地方には、ガウディやモンタネールが築いたユニークな建築物から、ムデハル・ゴシック様式まで様々なスタイルの建築様式があり、カタルーニャの魅力をより一層華やかなものにしています。
(世界遺産登録:2000年)
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