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ポブレー修道院(世界遺産登録:1991年)

カタルーニャ地方タラゴナ県にあるポブレー修道院は、スペイン最大級の規模を誇るシトー会派の修道院です。

この地に修道院建設を計画したのは、バルセロナ伯ベレンゲール4世です。

彼はイスラム教徒に占領されていたバルセロナ地域を奪回した勝利記念に修道院建設を計画し、フランスのシトー会派修道士によって1151年に着工しました。

それ以来、完成までに何世紀もかけ、壮大で威厳のある大修道院を建立しました。

規模は外壁総全長2km、内壁全長が608mもあり、建物は三重の壁で覆われています。

修道院には、礼拝堂、図書館、食堂などがあり、一種の城塞都市のように機能してきました。

そしてその中で、修道士たちが外界から完全に隔離され、厳格な生活を送ってきました。

1835年にメンディサバル法(財産解散令)が施行され、この時をきっかけに修道院は一時荒廃しました。

しかし、約1世紀後の1940年にイタリアの修道士たちによって建物は修復され、再び修道院として機能するようになりました。

現在は、約30人ほどの修道士たちが暮らしています。

修道院は、今尚修道士たちの生活の場として利用されているため建物全体を見学することはできません。

しかし、幾つかの施設は開放されており、観光客が訪れるスポットになっています。

ポブレー修道院の敷地内にはワイン農地があり、そこで造られるワインも非常に有名です。

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