サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(世界遺産登録:1993年)
キリスト教三大巡礼地の一つ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ(通称=サンティアゴ)に至る道のりは、フランスからピレネー山脈を越えるルートが世界遺産に登録されています。
巡礼の歴史は、9世紀初め、羊飼いが聖ヤコブの聖遺物を発見したことに始まりました。
そして、その話はヨーロッパ全域に広がり、サンティアゴにはフランス、イタリアのほか、ドイツや北欧からも巡礼者が多く訪れるようになりました。
スペイン国内の巡礼路には、ピレネー山脈を越え、イバニエタ峠を通るルート、ソンポルト峠を通るルートがあります。
これらのルートはプエンテ・ラ・レイナで合流し、そこからひたすら西に800kmの巡礼路を行きます。
スペインの観光名所になっている様々な町、ブルゴス、レオン、アストルガなどの町を経て、サンティアゴに到着します。
巡礼者は、巡礼のシンボルになっているホタテガイをぶら下げて歩き、水筒としてひょうたんを持ち歩きます。
そして、無事にサンティアゴに到着すると、「コンポステーラ」と呼ばれる巡礼証明書がもらえます。
巡礼の歴史の初期は、人々はみな徒歩で巡礼の旅をしていましたが、今は交通機関が多様化し、徒歩、自転車、鉄道など様々な形で巡礼をすることが可能です。
短期間で巡礼路を網羅することは不可能ですが、思い思いのスタイルで巡礼路を少しでも回ってみると、スピリチュアルな体験ができそうです。
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