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ラス・メドゥラス(世界遺産登録:1997年)

カスティリャ・イ・レオン州とガリシア州にまたがる地域にラス・メドゥラスという金鉱跡地があります。

荒廃した地域に見えますが、ここは優れた古代産業の遺跡として世界遺産に登録されています。

ラス・メドゥラス周辺地域で金採掘の産業が栄えたのは、紀元前のことです。

当時、イベリア半島に勢力を伸ばしていたローマ帝国が紀元前25年に半島北部に侵攻しました。

それと同時に、メドゥリオ山で大規模な金の採掘作業が始まりました。

砂金を効率よく採取するために、ローマ人は7本の水路を引き、山頂から水を流し、水によって削られた土砂から砂金を採取していました。

水路の水は砂金を運ぶ同時に、土砂から砂金を洗い出す役割も果たしていて、ローマ人が当時から天才的な産業技術を駆使していたことがわかります。

4世紀になると金鉱は枯渇し、ローマ人は去っていきました。

そしてそれ以降、何世紀もの間、付近一帯が放置されていたため、古代の姿のまま現在に至っています。

ラス・メドゥラスの世界遺産を構成するのは、金鉱山の主要ゾーン、バルタの荒原、ヴァルデブリアの荒原、イエレスの荒原の4箇所です。

この地域は東西4km、南北5kmと広大なところで、付近一帯は栗林で覆われています。

スペインと金鉱山のイメージが結びつきにくいと思いますが、ここではかつてイベリア半島で繁栄した産業の歴史を見ることができます。

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