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エル・エスコリアルの修道院と王室用地(世界遺産登録:1984年)

エル・エスコリアル修道院は、首都・マドリード郊外にあるグワダラマ山脈麓にあります。

この地域は避暑地としても知られ、週末には多くのマドリード市民で賑わいます。

王室用地の建物は、宮殿、修道院、博物館、図書館から構成される複合施設で、大航海時代にフェリペ2世が対仏戦の勝利記念に建設計画をしました。

着工は1563年、完成は1584年のことです。

広大な敷地の中にあるこの建物は、「スペイン8大建築」の一つとして挙げられており、地元グワダラマ産の花崗岩でシンプルに造られています。

その分、中はそれとは対照的に豪奢で装飾的といえます。

エル・エスコリアル修道院は芸術の莫大な宝庫ともいわれていて、ティツィアーノやエル・グレコ、ベラスケスなどの絵画が大量に収蔵されています。

それらを見るだけでも圧巻です。

芸術品は有名画家の絵画だけでなく、タペストリーやフレスコ画のコレクションも非常に素晴らしく、見るもの全てを魅了します。

特に図書館のティバルディ作のフレスコ画、礼拝堂のジョルダーノが描いたフレスコ画は見事です。

敷地内ある美術館、2つの宮殿(ハプスブルク家宮殿とブルボン家宮殿)、教会堂、修道院などはどれも一級品の芸術で、図書館には四万冊以上の本があり、どれも大変興味深い資料です。

一日見て回るだけでは足りないほどの私たちの想像を越えた規模を持つ場所です。

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