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ガラホナイ国立公園(世界遺産登録:1986年)

ガラホナイ国立公園は、スペイン屈指の大自然公園でカナリア諸島ラ・ゴメラ島にあります。

ゴメラ島は火山島で、最高峰ガラホナイ山(標高:1,487m)を筆頭に、標高1,000m級の山々が連なっています。

その中にあるガラホナイ国立公園は、ガラホナイ山を中心に約40km2もの広大な面積を有しています。

ゴメラ島は、周りが断崖で囲まれていて、大陸から完全に隔離されています。

それ故、外の気候からも隔離され、種々の島固有種の動植物が生息する地域になりました。

また、四季の変化が殆どなく一年中温暖であること、島が常に「貿易風」と呼ばれる湿った風で作られる霧に覆われていることなども、この島独自の自然形成の要因になっています。

島には900種の維管束植物が確認されており、その中の10%が島固有の品種です。

更に国立公園内の植物になると、実にその70%が島の固有種になります。

このように、様々な気象条件と地形が重なった結果、世界でもここでしか見られない自然が形成されたのです。

ですから、ゴメラ島は自然生態系の貴重な研究対象であり、世界中の学者たちが注目する場所にもなっています。

島には固有の自然だけでなく、古くから固有の文化もありました。

特に指笛は有名で、世界無形遺産にも登録されています。

ゴメラ島及びガラホナイ国立公園には、そこでしか見られない自然・文化の光景が、360度広がっています。

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